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エッセンシャルオイル(精油)とは

アロマテラピーに欠かせないエッセンシャルオイル。植物の花、葉、果皮、樹皮などからエキスを抽出したもので、揮発性の芳香物質を含む有機化合物です。
「油」と付きますが、油脂とは全く別の物質です。

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エッセンシャルオイル(精油)とは

エッセンシャルオイルは水に溶けにくく、アルコール・油脂などに溶ける性質(親油性・脂溶性)を持っています。現在、300種類もの精油があり、これらは 100%天然物質で、人工的に合成した物質を一切含まず、アルコール希釈などをしていない完全成分のものだけをいいます。

アロマオイルやポプリオイルなどと混同されることもままあるが、混ぜ物を含むものとは全く別物なので注意が必要です。
エッセンシャルオイル(精油)とアロマオイルの違い

精油は、植物の生命力が凝縮された貴重なもので、注意深い取り扱いが必要です。
そして、そのすべてのオイルがその香りの有効成分によって、身体と精神面へと作用してくれるのです。

 

保存方法

100%天然成分の精油は大変デリケートなものなので、保存方法にも気を配りましょう。

(1)キャップは固く閉めましょう
空気中の酸素と結びついて酸化すると品質が落ちてしまいます。使用後は必ずキャップを固く閉めてから密封保存が厳守です。

(2)冷暗所での保存
また、光・熱にも弱いので陽の当たらない涼しい場所に保管をしてください。特に夏場は気をつけましょう。もし野菜室がある場合は野菜室での保管が安心です。精油がたくさんある場合は、保存箱などもありますよ。

(3)湿気に注意
多湿な場所にはとても弱いので、バスルームやキッチンなどに放置しないでくださいね。

(4)使用期限を守る
大体の精油は使用期限が半年〜1年ほどです。必ず使用期限は守りましょう。
柑橘系の精油のほうが期限が短いです。ご自分でブレンドする場合の使用目安は約3ヶ月です。一気に作らず、そのときの体調にあわせて少量ずつ作ることをおすすめします。

 

希釈濃度

エッセンシャルオイルは原液のまま使用することは厳禁です。
希釈する濃度はとても大切です。以下が基本的な濃度なので参考にしてください。
※精油1滴の量はおよそ0.05mlです。

(1)全身浴・・・一般の浴槽(200ml)に5滴以下

(2)半身浴・部分浴・蒸気吸入・・・3滴以下

(4)スキンケアにいれる場合・・・0.5〜1%以下

(3)マッサージオイル
・顔用・・・0.1〜1%以下
・全身用・・・1〜2%以下
・部分用・・・2〜2.5%以下
・局所用・・・3〜5%

キャリアオイルの分量→
10ml
20ml
30ml
50ml
濃度0.5%の場合
1滴
2滴
3滴
5滴
濃度1%の場合
2滴
4滴
6滴
10滴
※計算式:(1)キャリアオイルの量×希釈濃度=エッセンシャルオイルの量
(2)エッセンシャルオイルの量÷0.05(エッセンシャルオイル1滴の量)=エッセンシャルオイルの滴数

赤ちゃん・お子様・ご年配の方に使用される場合は細心の注意をはらってください。0.3〜0.5%が目安です。また3歳以下のお子様には使用しないでください。

 

精油の抽出方法

精油の抽出方法には5つの種類があります。

水蒸気蒸留法…最も一般的な方法です。水蒸気で蒸して芳香成分を得る方法釜に原料となる植物を入れ、下から蒸気を通します。すると、植物の中に含まれる芳香成分が蒸気とともに放出されます。その蒸気を冷却することで液体になったものの上積みが精油、その下にできるのがフローラルウォーター(芳香蒸留水)です。

冷浸法(アンフルラージュ法)…近年はあまり行われなくなりましたが、伝統的な方法です。
牛脂・豚油などのラードが芳香成分を吸着する性質を利用したもの。周囲を木枠で囲った硝子板の両面にラードを塗り、花を丁寧に敷き詰め、手作業で新しい花と取り替えながら、3週間〜1ヶ月ほどかけて芳香成分を吸着させます。芳香成分で満たされたラードのことをポマードといいます。このポマードをアルコールに混ぜて芳香成分を抽出し、アルコールを除いて精製したものも「アブソリュート(シャッシーアブソリュート)」といいます。

溶剤抽出法…花や樹脂の芳香成分を溶剤で溶かして抽出する方法です。最後にアルコール分を取り除いて精製したものを「アブソリュート」といいます。この方法だと、水蒸気蒸留法では抽出されにくい成分や色素、ロウ成分なども含まれ生産量も増えます。熱を加える抽出法に向かないデリケートなものや、蒸留法だと花びらが大量に要るためにコストのかかりすぎるものに使われる蒸留方法です。

圧搾法…柑橘類の果皮を圧搾することで精油を得る方法です。加熱しないので、自然な香りをそのまま抽出することができます。今は機械で圧搾するのが主流ですが、最上の精油はやはり手搾りのものでしょう。熱を加えないため、変質しやすいのが特徴です。
正確には精油ではなく、「エッセンス」と呼ばれます。

 

なお、具体的なエッセンシャルオイルの種類と特徴については「エッセンシャルオイルを探す」もご参照ください。

 

 

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